-
徳島大学歯学部卒業(一期生)
徳島大学大学院歯学研究科修了
歯学博士
日本補綴歯科学会指導医
徳島大学歯学部臨床教授
鈴木 温院長
予防歯科
虫歯・歯周病になってからでは遅いんだ!
お家でできるカンタン予防を覚えよう。
予防歯科とは虫歯になってから行う治療ではなく、未然に防ぐメンテナンスのことを言う。歯科医院で行う定期健診(プロケア)ともあわせてセルフケアを習慣づけましょう。すずき歯科の鈴木先生より適切な方法を教えてもらった。
予防歯科その①
フッ素洗口を取り入れる。
大人でも子どもでも。虫歯予防にはまずフッ素
フッ素のはたらきはとーっても偉大!
フッ素は虫歯予防や初期虫歯の治療にもよく用いられ、欧米などの予防歯科先進国では当たり前のように使われている。虫歯の進行が早い乳歯の子どもを持つお父さんお母さんや、虫歯になりやすい不規則な生活を送る大人たちも。まずはフッ素の偉大さを知ることから始めよう。
フッ素がもたらす効果
[再石灰化]虫歯になりかけた歯の表面をもとに戻す。
[溶けにくい歯になる]歯の質を強くする。
[プラークの生成を抑える]虫歯の活動を抑制する。
家でのフッ素うがい
病院でのフッ素塗布が主流ではあるが、実は家でもカンタンにフッ素を取り入れることはできる。それがフッ素洗口剤を使ってのうがいだ。左の表でもわかるように、続けるだけで50〜60%の虫歯を予防でき、全国の保育園や幼稚園、小中学校でも取り入れられている。
就寝前がポイント!
虫歯が活動を活発にするのは睡眠時。寝ているときに虫歯が、歯を溶かしてしまう酸を出し口内が酸性になっても、アルカリ性のフッ素が中和してくれる。一日一回、歯磨きが終わった就寝前に行うと効果てき面。特に、歯並びのせいで磨き残しが多い人にはぜひ取り入れていただきたい。
予防歯科その②
正しいブラッシングを取り入れる。
つまようじ法でしっかり歯周病予防。
①歯ブラシの持ち方
鉛筆を握るように軽く握る。
②歯を磨く順番
特に決まった順序はないが、よく磨き忘れがあるので自分のやりやすい順番を覚えておくと良い。
③歯ブラシを当てる角度
歯に対して約30°の角度をキープすると、空気が入り効果的。
④歯ブラシの動かし方
毛先を突っつくようにして、歯と歯の隙間に押し入れる。この時、毛先が歯の裏側に出るまで入れるのがポイント。1ヵ所につき、出し入れを7回〜8回ほど繰り返す。
⑤部位別歯ブラシの当て方
上の歯
毛先を下に向け、上から下へ。
下の歯
毛先を上に向け下から上へ。
前歯の裏
ヘッドの先を使い、毛先を斜めに立てる。
奥歯の裏
ヘッドの先を使い、ほぼ水平に入れる。