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虹の橋病院
竹内 尚 理事長
人間ドック
何か症状があれば病院を受診するけれど、そうでない場合は
病気を意識することは少ないはず。でも自覚症状のない病はたくさんあり、
それを見つけてくれるのが人間ドックだ。予防は、まず自分の体の状態を
知ることから。あなたの「自分はまだ大丈夫」は、本当に大丈夫?
人間ドックとは「健康診断プラスアルファ」
人間ドックは、健康診断にプラスアルファしたもので、〝質と量〞が違うと考えてください。健康診断の項目に加えて、CT検査やMRI検査、胃カメラ、大腸カメラ、バリウムによるX線検査と増えますので、より幅広く自分の体の状態を知ることができます。また予算や時間に合わせて自分のしたい検査をプラスすることもできます。
病院に行ったことがない人こそ受診を
日帰りドックと1泊ドックがありますが、特に体に違和感がなければまずは日帰りをおすすめします。そのうえで何年かに一度一泊ドックをしておくと安心です。検査内容やオプションの相談などには、窓口や電話で対応しています。少しでもわからないことがあるときは相談してください。そして人間ドックは、〝病院にあまり行ったことのない人〞に受けてほしいですね。特に異常がなければそれがいちばんですし、もし異常があった場合は、見つけられたことがメリットになりますから。〝早期発見や何もなかったという安心感〞が人間ドックの意義です。
見つかるのは生活習慣病のほうがはるかに多い
たとえば乳がんは、マンモグラフィー検査やエコー検査で見つけられることが多いですが、見つけにくいものもあるのが現状です。当院では検査を組み合わせて胃がんや大腸がん、肺がん、子宮がん、前立腺がんなどの早期発見に努めています。また、どうしてもがんなどの大病に目がいきがちですが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の罹患者数はがんと比較にならないほど多いんです。こういった病気は脳血管疾患や心血管疾患など、やがて生命に関わるようなものにつながるので軽くみ
てはいけません。自覚症状がないものがほとんどですから、人間ドックではじめて持病を認識する人も多いです。
来てよかったと言ってもらえる施設に
人間ドックは病気ではない人が来院され長い時間を過ごされますので、施設自体の充実も図っています。たとえばデザインや清潔感を大事にしていますし、内視鏡検査時のリカバリー室も個室を用意しています。併設されたレストランでの検査後のお食事も評価をいただいていますよ。また人間ドック検診センターとして独立したフロアがあるので、体調が悪い患者さんと同じ空間にいることもありません。当院ではしっかりとした診断と、施設環境の両面で「来てよかった」と思っていただける施設を目指しています。