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今月のインタビュー【バックナンバー】

お話をお伺いしたのは…

内分泌・代謝内科講師
粟飯原賢一先生

メタボリックシンドローム
検診担当副看護師長
大和 光さん

メタボリックシンドローム検診

メタボリックシンドロームとは、お腹まわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満に、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つを併せもった状態のこと。生活習慣病を併発しやすく、さらに脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を発症する可能性があります。危険な状態になる前に検診を受け、早期予防に努めましょう。

メタボリックシンドローム検診って?


▲栄養バランスが考えられたメタボリックヘルスランチは、美味しいと評判。

 徳島大学病院では、2008年3月から高血圧症や代謝異常症(糖尿病、脂質異常症)と心血管系疾患の早期発見と予防介入を目的として、メタボリックシンドローム検診(以下、メタボ検診)を行っています。この検診では、動脈硬化や糖・脂質代謝異常症の有無の評価に有効とされる8種類の検査が受診可能で、生活習慣病予防に関するレクチャーおよび検査後の詳細な結果説明など、約1時間半をかけて医師・看護師らによるメタボ予防の生活指導を受けることができます。さらに昼食時には塩分や糖分・脂質を控えめにしたメタボリックヘルスランチ(650キロカロリー)を食べながら、管理栄養士から1時間かけて食事指導も受けられます。検診は午前8時半から午後3時までの約半日をかけて行われ、最終的な詳しい検査結果は、医師のコメントを添えて1ヵ月後に自宅に郵送されます。基本コース(ランチ付き)が4万8300円で、1日3人までの予約制。毎週金曜にのみ受診できます。また、オプションとして、心臓エコー検査や動脈硬化関連遺伝子検査もございますので、ご希望の方は別途お問い合わせください。

検査内容


▲血管内皮機能検査の様子。血管の広がり具合で早期の動脈硬化を発見することができます。

 メタボ検診では、血液・尿検査、心血管機能検査を含めた8種類の検査を行います。検査の内容は次の通りです。

心臓の機能や心臓肥大、不整脈の有無などを調べる心電図検査

血管の硬さやつまりの有無を調べる脈波伝播速度検査

生活習慣病発症の原因となる腹部内臓脂肪の量を調べる内臓脂肪CT検査

血管壁の動脈硬化を直接評価する頚動脈エコー

心臓弁の動きや心臓肥大、血液の逆流の有無をチェックする心臓超音波検査(希望者)

血管の拡張反応を超音波で調べる血管内皮機能(FMD)検査

 特に血管内皮機能検査は、検診スタート時より全国に先駆けて、徳島大学病院が行っています。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす動脈硬化を早期段階で発見することができる感度の高い検査として、大変注目されています。

若い人こそぜひ検診を!

 「メタボ検診は、大きな病気になる前の生活習慣病の些細な変化も見つけられる検査なので、健康だと思っている40~50代にこそ受けてほしい」と、粟飯原先生。特に、肥満、運動不足を実感している人、家系に高血圧症、糖尿病、脂質異常症の人がいる人は、同じように生活習慣病になりやすいため、メタボ検診で早期発見・早期予防することがおすすめだそう。気になる人は、ぜひ一度問い合わせを。

予約とお問い合わせは

徳島大学病院地域医療センターFAX予約室
TEL(088)633-9106
FAX 0120-335-979
平日月~金曜日の9時~16時(祝日・年末年始は除く)
徳島大学病院のホームページ
http://www.tokushima-hosp.jp/facility/anti_aging.html)より、FAX予約票がダウンロードできます。